GENESIS STUDY PHASE II
原語から解き明かす「ラキーヤ」と洪水の物理学
創世記1:6-8において、神は「水と水の間を分ける」広がりを造られました。
רָקִיעַラキーヤ:「広がり」「叩き伸ばされた堅固な空間」
かつて支持された「水蒸気天蓋説」は、現在ではAIGなどの主要創造論団体も否定的です。聖書は太陽や星がこの「ラキーヤ」の中にあると述べています。
「上の水」は地球の大気圏ではなく、宇宙の果て、あるいは天体間に存在する水分子(星間雲)を指す可能性があります。
二日目の創造の終わりには、他の日にある「神は見て、良しとされた」という言葉がありません。ユダヤ教の伝統(ミドラーシュ)では、この日に分けられた水が、後に人類を裁く「大洪水」に用いられるためであると解釈されます。
全地球を覆う水はどこから来たのか? 聖書は「二つの水源」を明記しています。
現在の地球における水の分布:
※地表が平坦化された場合、現在の海水だけで地球全体を2.7km以上の深さで覆うことが可能です。
創世記7:11「大きな深淵の源がことごとく裂け」。地殻変動を伴う地下水の噴出。これが現在の海嶺や海溝形成の起点となりました。
「天の窓が開かれた」。単なる雨ではなく、ラキーヤ(天)に蓄えられていた水が物理的に降り注いだ歴史的事実。