掲載から「5,000万円以下」かつ「駅徒歩10分以内」かつ「建物60m²以上」で絞った222件を名寄せし、13の分譲地(うち1件は下記のSUUMO掲載物件)に集約。評価軸は駅までの徒歩30%(駅の使いやすさで重みづけ)/スーパーまでの距離30%/地形の平坦さ20%/医療機関10%/建物単価10%。
出典: LIFULL HOME'S 八王子市 新築一戸建て(絞り込み済み)/ 施設までの距離は各物件詳細ページの周辺環境欄より。13件目は SUUMO 緑町(山田駅)4130万円〜4480万円(朝日土地建物・情報提供日2026/8/31)。
府中では8棟中4棟が3階建で、そこが最初の関門だった。八王子は土地に余裕があるので13棟すべてが木造2階建——この心配はない。代わりに立ちはだかるのが買い物で、スーパーまで700m以内はわずか1棟、中央値は1,070m(徒歩約13分)。安い新築は第一種低層住居専用地域の静かな一角にあり、そこは店から離れている。車を前提にした街だという事実が、そのまま数字に出ている。
そして、その1棟が抜けて良い。北野町はスーパー456m・総合病院191m・クリニック202m・ドラッグストア174m・商店街437mが徒歩圏にそろい、京王線の特急停車駅まで6分、地形は平坦。総合スコアは79.2で、2位の60.8を大きく引き離した。
次点は高尾町(4,499万円・総合7位)。 総合病院650mは今回で2番目に近く、公園289m、そして高尾駅は中央線の始発が多い駅——通院や外出で必ず座って行ける、という価値は数字に出にくいが大きい。ただしスーパー1,041m、山裾で傾斜がある。
重視すると言われた2軸。左下ほど良い。色の濃さは地形の起伏(薄い=平坦、濃い=起伏が大きい)。横線はスーパーまで徒歩約9分=700mの目安で、これを下回るのは北野町の1棟だけ。
八王子は路線の格差が大きい。徒歩分数はスコアに入れる際、下の「使いやすさ」で重みづけしている。
| 駅 | 路線 | 重み | 評価 |
|---|
列見出しをクリックで並べ替え。★は駅距離×スーパー距離でのパレート最適。
| # | 物件 | 価格 | 駅 | 徒歩 | スーパー | 医療 | 地形 | 建物 m² |
土地 m² |
万円/m² | 総合 |
|---|
良いところは実在する。木造2階建、第一種低層40/80で日当たりと静けさが将来にわたって守られ、建物102〜106m²で40.5万円/m²は今回で3番目に安い。駐車2台、LDK18畳以上、トイレ2ヶ所——地味だが後年ほど効く。公園460m、コンビニ510m、そして京王片倉14分・JR八王子18分と3駅が徒歩圏。
引っかかるのは2点。ひとつは5棟中3棟が旗竿地で、表示地積の29.7〜34.5%が路地状部分だということ。4,130万円の3号棟は「土地141.47m²」と出るが、路地42.07m²を除いた有効面積は99.40m²で、有効面積あたりでは29.2万円/m²ではなく41.5万円/m²になる。高齢期にはこの路地が、タクシーと配達と救急車が止まる場所であり、冬に自分で雪をどける場所でもある。2号棟(4,480万円・136.69m²・4LDK)には路地状部分の記載がないので、この分譲地を買うならそこ。
もうひとつはスーパー1,070m。緑町4件に共通する弱点で、次点は業務スーパー西八王子店の1,637m。加えて取引態様が仲介なので、仲介手数料が約143万円かかり、4,130万円の棟は実質約4,273万円——1位の北野町の表示価格を超える。
府中の1位(是政15期・4,780万円)はスーパー450m・駅5分だったが、土地83m²で西武多摩川線という支線。八王子の1位(北野町・4,280万円)は400万円安く、土地106m²、京王線の特急停車駅、そして総合病院191m。買い物・医療・路線のどれを取っても北野町が上回る。
ただしそれは「北野町を買えたら」の話で、八王子の他の11棟は府中の中位より条件が悪い。八王子は当たり外れの幅が大きい市場だと考えるのが正確なところ。
大塚(3,980万円)と鹿島(4,599万円)は多摩ニュータウンの丘陵地にある。大塚はコンビニ1,108m・小学校2,213m、鹿島はコンビニ1,183m・スーパー1,312m。価格と土地面積だけ見れば悪くないが、起伏のある地形で1km超を歩いて買い物に行く生活は、10年後・20年後を考えると現実的でない。車を手放さない前提でなければ避けたい。